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それに俺は斬魔剣と陽子さんを信じると決めた。覚悟した。その気持ちを今は貫こう。
「いろいろ解らないことは教えて上げるわ。教えられる範囲で。」
俺の覚悟を悟ったのか。陽子さんは優しい口調でそう言った。学年は一つしか変わらないが何歳も年上に感じた。
ゲシッと次の瞬間腹にスタンプキックをいれられた。
「今老けてるって思ったでしょ」
エスパーかあんたは!陰陽師って心よめるのか。っていうかそういう意味で言った(思った)んじゃない!
それから陽子さんは笑って
「まぁ、これからよろしくね」
と言った。イヤな予感しかしなかったが、クール(を通り越してコールド)な陽子さんが見せた陽子さんの笑顔はとても美しく、それでいて可愛らしかった。
そしてこの日から俺の波乱万丈な高校生活が幕をあけるのであった
遠くでアホウドリが鳴いている気がした。
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