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“親の誇りのち、子の将来は下り坂”って言ってやろうか
「はぁ……」
デスクに置いてあるパソコンに映る、ソーシャルネットワークの画面。
あれから暇を持て余した相模は、ベッドから降りて椅子に座ると、パソコンを起動して溜め息を吐きながら、ソーシャルネットワークに、ちょっとした文章を投稿していた。
『今日は、結果として、いろんな気持ちが出る一日でした。怒りとか、反省とか、モヤモヤとか。
あ、ていうか、モヤモヤはモヤモヤ(?)だし、すぐに消えるから、あまり気にしてません(笑)』
──カチッ
「……っと、強がって言ってみてもなぁ~。協力にサツ来るし……、気になるもんは気になっちまうってのが、俺の性だし」
打ち終わってボソッと呟きながら、窓から見える淡く輝く下弦の月を見ると、再びパソコンに視線を移して溜め息を吐いた。
ヴーッ、ヴーッ
ベッドの上から、受信を知らせるマナーモードのバイブの音。
「ぁん?」
ベッドに無造作に置かれたスマホからのそれに気付いた相模は、少し首を傾げながらスマホを掴んで持ち直すと、画面をタッチして見つめた。
一通のメールが届いている。
その差出人は、相模が最も信頼する人物であり、親友だ。
相模は、何の疑いもなく届いたメールを開くと、利き手でパソコンの電源を落としながら読み始める。
「……は?」
──何なんだよ、コレ?
困惑が、相模の心中を瞬く間に覆った。
其処に書かれていた内容に、相模は我が目を疑うと、途中まで読んでいたメールを再び始めから読み直した。
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SYUSEI、大至急ミッション現場へ向かってくれ!
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