“親の誇りのち、子の将来は下り坂”って言ってやろうか

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  『後者だと言ったら、お前はどうすんだ?』 「なッ?!」  嘘だろ?あの男が表に現れたのかよ?!  アイツは、あの時、俺がブチ壊した派閥の幹部で、そこの幹部だという証のバッチの他に、ある神話の“鳥”をイメージしたデザインのエンブレムをスーツのジャケットの内側に付けていた。  そして、アイツは沢山の下っ端を連れ歩き、度々俺を挑発するようにRe:setのメンバーを襲っては、出て来た俺を捕まえようとしてきたヤツだ。  しかも目的が殆ど俺で、何で俺を狙ってきたのかは、今も謎のままだ。  そんなヤツが、何で、二年後のこの時期に現れたんだ?何を企んでやがんだ?! 『SYUSEI?』 「……あ、あぁ」  電話口から聞こえた相手の呼び掛けの声に、相模はハッとして我に返ると、傍に立て掛けてあった専用ツールの竹刀を色々な道具が入った細長いカバーに突っ込み、それを背負った。 「取り敢えず、電話切るぜ。  今から、アンタの報告通りに、ミッション現場に向かうからよ」 『おう。それより、あんま無茶すんじゃねぇぞ?お前、まだ肩の怪我が治ってねぇんだろ?』 「ッるっせぇよ。  アンタ、俺を誰だと思ってんだ?そこらにいる柔なヤツとは違うこと、誰よりも知ってんだろーが。  と、いうことで、もう切るからな。大人しく俺からの結果報告を待ちやがれ。絶ッッ対に、手ェ出すなよ」 『へいへい。健闘祈ってんぜ、SYUSEI』  ブツッ  プーッ、プーッ  電話が切れ、相模はスマホを背負っているカバーの内ポケットに入れると、バイクの鍵を掴みドアを開けて自室から出た。  
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