酸性の雨

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 酸性の雨

 ぶおう、ぶおう。  (りく)のあちこちからも、()(やま)爆発(ばくはつ)して、()()な、()けた(あつ)(いわ)(やま)はだをくだっていきます。  そうやってマグマがあふれ、(なが)れ、(ひろ)がって、やがて()えて(くろ)くかたまり、またその(うえ)に、つぎつぎとマグマが(なが)れていきます。  ()(やま)から()()したチリや(はい)やガスは、水蒸気(すいじょうき)といっしょに(かぜ)にのり、(うず)()き、(くろ)(くも)になってたちまち(そら)をおおいます。  ごろごろ、ごろごろ。  やがて(くろ)(くも)(ひかり)をさえぎり、(そら)()()くような(かみなり)()としながら、地上(ちじょう)()かしてしまう『(さん)(あめ)』を()らせます。  世界中(せかいじゅう)暗闇(くらやみ)(つつ)まれてしまいました。  (そら)(どく)にみち、(あらし)()()れ、(やま)()()きつくされ、(りく)(うえ)(うみ)(なか)も、とつぜんの(さむ)さですっかり(こご)えてしまいました。  この世界(せかい)に「いきもの」は、存在(そんざい)してはいないように、存在(そんざい)することはできないようにおもえます。  しかし、それから一億年(いちおくねん)ほどの(なが)月日(つきひ)がたったのち──。  まるでジグソーパズルが()()わさるように、ふたたび大地(だいち)がゆっくり、ゆっくりと(あつ)まり、ぶつかり、ひとつになって、(あたら)しい超巨大大陸(ちょうきょだいたいりく)になったころ、(あら)たな「いきもの」も出現(しゅつげん)しはじめました。
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