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病気があるからといって、そのことを条件に将来を選択したくはない。相手にだって失礼だし、まるで私はお荷物のような存在なのかとやるせなくなる。
今は何を言っても無駄だ。
母に何を言われても、私の気持ちは変わらない。
それどころか前よりずっと、チーフのことが手放せない存在になった。
チーフがいてくれるから、これからの治療だって頑張ろうという気持ちになれる。
「帰っていいよ」
「帰れって、どこに?」
「旭川に帰っていいって」
「いつからそんなに我儘になったのよ」
母の言っていることの方が無茶苦茶だ。
これまでも口喧嘩をすることはあったけれど、基本的に母は私の味方だった。
過保護なところがあっても、私の意見を尊重してくれた。
そうして姉妹みたいに過ごしてきた。
でも今は、仲直りしようという気は起きない。
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