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「それで、検査の結果はもうわかった?」
「急性膵炎っていうらしいです」
「やっぱりそうか」
「その病気、知ってるんですか?」
「症状とか、ちょっと調べてみたら、それかなあって」
「わざわざ調べたんですか?」
「大切な彼女のことは、知っておきたいだろ」
チーフが心配してくれていたのがよくわかった。
さりげなく私を喜ばせる言葉を含ませる気遣いも。
「でも酒も飲まないし、やっぱりストレスが原因だったのかな」
チーフは自分のせいだとでも思っているのだろうか。
そんなふうに責任を感じて欲しくはない。
「先生も原因はわからないけれど、これからは食事にも気をつけるようにって」
「じゃあ退院したら、美味くて体にいいものを作るよ。うちに来て食べてもいいし、お弁当作ってもいいし」
「そんなことしてくれるんですか?」
「美月のためなら、なんだってするよ」
点滴をした方の手に触れる。
私はそっと握り返した。
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