[Background Story] #case.-2 陶酔

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ある日僕は昼の休憩の合間にアイリーンクロニクルにログインしていた 「よし、ケイト、アリア、この僕と共にサルムド炎の洞窟を優雅なる氷でクールダウンしてやろうじゃないか!」 僕はタンクの重装戦士と支援攻撃の得意なソーサラーと共にダンジョンへ向かった 「クーリングメテオ!!吹雪け、クルグリの吹雪よ!!」 ダンジョンの最奥でボスのボルティグ・グレイザーという火球を吐く大蛇を相手にしていた ――あと2000ダメージで倒せる!―― ボルティグ・グレイザーの尻尾攻撃はタンクのケイトが防いでくれる 僕とアリアは飛びまわる火球を避けつつ氷魔法を詠唱する 「あと1000だ!僕のMPポットはもう空になってしまった!次にケイトが防御したら全員で攻撃すれば倒せるだろう!」 「クレイジング・レインフォース!!」 ボルティグ・グレイザーのHPバーが黒に染まる その瞬間、端末が熱くなり、白い光が画面からあふれ出る バチィッ 一瞬、電気のようなしびれが指先から頭へ流れ込んだ そして僕は痛みとしびれで気を失った
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