第一章 目覚め

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ぶらぶらと店内を歩いていると、物静かそうな女子大生ふうの女の子達が二人、カフェでアイスクリームを食べていた。ボクは、一目で恋に落ちてしまい、その女子たちに勇気を振り絞って声をかけてみた。 「こんにちは☆今何してるの??」 女子大生A「見れば分かるでしょ?アイス食べてる」 「確かに・・・見れば分かるけど・・・」 女子大生B「・・・・・・・・・・・・」 「もしよかったら、一緒にランチでもいかがですか?」 女子大生A「ちょっと、1階に用事があるので・・・」 というと、女子大生は、さっさとその場を後にした。ボクは、女子大生達の背中を見えなくなるまで見ていた。その後、1時間ほど店内を探したが、人が多すぎて見つけるのは難しかった。あきらめるほかなかった。 今回、やったことは、俗に言うナンパというのかもしれない。 いや、ナンパではないかもしれない。女の子に話しかけるだけでナンパと思われる?本当に誤解だ。女の子は出会いにランク付けをするという。街中で話しかけられて知り合った男と、何か趣味のサークルかなんかで知り合った人では、ランクが違うらしいのだ。特にここから話が膨らむわけではないが、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。みんながみんな、出会いにランクを付ける人ではないと思いたい。
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