第一章 目覚め

2/15
前へ
/84ページ
次へ
あれから、5週間がたった・・・ ボクは、あかねさんに「死ね」と言われたショックで、学校を不登校となり、不眠症になり、拒食症となって、飢餓状態に陥り、そして、精神錯乱になり精神病院に親に連れて行かれました。主治医の先生はボクに、とても親切と言ったらいいのか、とても医者と患者だという関係を忘れてしまうほどに自然な接し方であった。その日は、主治医からは「異常なし」と言われ、病院を後にしました。 ボクは家に帰り、自室に籠もりベッドに横になって天井を眺めていた。 なんの変哲もない白い天井、白い壁。 ひまだなぁと思ったボクは、床に散乱している本を一冊手に取り読み始めた。 『おかしいなぁ・・・こんな本、あったかな??』 と思いつつ中身を確認してみる。 本の内容は、哲学に関する本であった。 ボクは哲学にはあまり興味はなかったが、ほかの本は、何度も読んだことのある本であり、読み飽きていた。新鮮な書物を読んでみたいという好奇心がボクの心を揺さぶってならなかった。
/84ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加