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「彼に疑われるような事は絶対にしないよ」
「へぇ……」
「だから、けじめをつけさせて」
私は彼を真っ直ぐに見据えた。
「アキちゃん、さよなら。
この先どこかでもし、今日みたいに会っても、もう声は掛けてこないで……」
「本当に離れていくんだな」
「うん…アキちゃんも奥さんとお幸せに……」
彼は私の言葉にほんの少し表情を変えた。
私が知らないとでも
それとも、
知ってても誘いを受けるとでも思ったのかな……
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