第1章

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私達のクラスは団結力が強く、虐めなんて一度も起こらずに全員無事卒業式を迎えた。 卒業式の後教室でお別れ会が開かれていた時、教室の戸が荒々しく開けられ、血相を変えた担任が入って来るなり私達を怒鳴りつける。 「お、お前ら何をやった!?教頭先生がお前達の卒業取り消しだと、叫んでいるぞ」 「え!?まさかあの事がバレた?」 「何をやったんだ?」 「全員揃って卒業する為、全員で卒業試験のカンニングを……」 「え、まさか? 本当か?」 「へ、これじゃ無いの?」 担任は顔を真っ青にし、へなへなと膝を床に落とす。 「今までお前達に騙され続けた仕返しに、冗談を言っただけなのに、そんな」 「アハハハ、また騙された」 「嘘? 嘘なんだな! ああ良かった」 担任をおちょくるのもこれが最後か、私達全員、心の中で舌をペロッと出しながら思っていた。
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