[雨上がり虹の架かった空の下で]

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雨の音が強くなる あたしは真新しい傘の下で また涙が止まらなくなってた 辛いことがあったら なんでもいって? 何かあったら駆けつけるよ? そんなこと言っても 何もできなかった 肝心なときに 助けてあげられなかった 助けてもらってばかりだった 人一倍小さな体で 人一倍頑張り屋さんで 人一倍努力家 最近いつも浮かない顔してたのわかってた きっと心配かけないように 「大丈夫」とよく言われた でもね、 わかるんだよ? 大事な親友だから 大丈夫じゃないこと、 一人で戦ってたこと、 悩みが言えなくて 押しつぶされそうだったこと、 頼りたいのに頼り方がわからないこと、 泣きたいのに無理して笑うこと、 大丈夫って言葉が 崩れそうな気持ちを支える 唯一のネジになってることも...... 彼女の笑顔が見たくて 彼女の幸せが見たくて あたしは柄にもなく 馬鹿みたいな事たくさん話して たくさん馬鹿してた 彼女は笑いながら 泣いていた 「顔見たら涙出てきたよー」って そういった彼女は 小さくて弱々しくて 深い傷を抱えた片羽を無くした 天使のようだった ガンガン突っ走って 頑張りすぎちゃう彼女の羽を 休める場所をあたしは 作れてたかな? そんなことを考えながら 今日も答えが出なかった でもあたしができること それだけはわかったんだ 苦しみを共感すること 嬉しさを共感すること 彼女の笑顔を守ること 彼女の背中を押してあげること 彼女の幸せを 一番にねがうから あたしも強くなるよ。 彼女が笑えば周りも 笑顔になること 彼女が幸せだと周りも 幸せだと感じてること 気づいているのかな? あなたが天使みたいだと あたしは昔から思ってたよ いつだって幸せを運んでくれたのは いつもあなただった あなたの笑顔に 救われる人が沢山いるんだよ 雨の音が聴こえなくなって いつの間にか陽の光に目が眩しくて 真新しい傘を閉じれば そこには大きな水たまりと びしょ濡れに濡れて 震え上がった小さな天使がいた あたしは空に綺麗にかかった虹を見上げて 小さな天使を抱きしめた 背中の大きな翼を広げて君は 少し恥ずかしそうに笑っていた つられてあたしも笑った。
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