ボサター対アラハン

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シュバラー星、Aコン1号機では 「谷川さん、Aコンを占拠しても 何の意味もありませんよ マイトは独立した人工知能です 既に能力もアップしているので Aコンの手助けは必要ありません それに何も出来ませんよAコンは 唯の記録装置です」 塚原が谷川にそう言った 塚原達技士は各々 休憩ブースに押し込められて 座らされていた 人質は30名程だったが 武器を持たない他の技士達は 谷川達の命令で宿舎に監禁されていた 「君らは私に感謝するべきだ ハンコツ星の命令は Aコンの爆破だったのだが 私がマイトとアーサーの作戦を知り ハンコツ星に進言したのだよ シュバラーシステムをアラハンに ダウンロード出来るとね 更にだ、帝国の技術や医療の資料が 手に入ると言ったのだよ」 「えっ?!まさか・・・・」 「そうだ、アーサー君は アーチスト部門だったよね 私はR区画、帝国部門だった 君は言っていた 200年も経つのに 何故、連邦はアーチストを 追い掛けるのか?とね 連邦が欲しかったのは アーチストではない マイトの記憶だったのさ 膨大な帝国の技術の 記録が欲しかったのだよ」 「まさか、それが本当の目的?」 アーサーが聞いた 「私は直ぐに解ったがね、 マイトがデーターが多くて 重いと言ったときにね 私は祖父から聞かされて来たんだよ 帝国が滅びるときに、 帝王は、その技術を非人道的な事に 使われないように 月にあるマザーコンピューターの データーを宇宙へ パージしてしまった それが物語ギンガイガーなどに なったのだとね アーチストが持っていたのだよ 帝国の技術を」 「帝国の技術が まだ、我々より優れていると? ならば何故帝国は負けたのです?」 アーサーは質問した 「それは時の流れ、歴史の必然と 私は結論付けた、 我々ハンコツ星の者達の様な フロンティア精神に溢れた 猛者(タケキモノ)達には 脆弱な帝国は勝てなかったのだよ そして、再び歴史は動くのだ」
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