第1章

9/12
前へ
/12ページ
次へ
マスターと呼ばれ返事をしてジョーカーを見る…。 ふっと笑って話始めた。 「マスター。扉が消えた。よく、開けなかったな。」 「えっ…。それは、開けるなとジョーカー、君が言ったんですよ。」 「ふふ。大概、開けてしまうんだよ。俺は今まで何人かに教えて来たが、開けなかったのはマスターだけだよ。」 「はぁ…。」 何だか気が抜けた…。 「あの扉、いくつ見えた?」 「3つです…。」 「全部、見えたのか。凄いなマスター。」 「えっ?どういう事か、お聞きしても?」 「ああ。」 ジョーカーはジャックダニエルを一口飲むと煙草に火をつけて、煙たそうにフゥーと一息吐いて話始めた。 「マスター。あの扉、1つ目の扉は首を。2つ目の扉は手足を。3つ目の扉は胴体を。」 ジョーカーから目が離せない…。目を見開いて固まった。 「開けたら、狩られてた。 危なかったな。」 えっ!!何を言っているんだ!ジョーカー!
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加