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「生粋のトラブルメーカーだ」
「ああ。いつだってこの子は想像の上をいく」
かすかに感じる振動。
「悪い意味でな」
「そうは言ってないよ」
「他にも何か冗談を言う?」
密閉された空気と
逃げ場のない圧迫感で
すぐに車の中だと分かった。
「はぁ……」
横たわる僕の頭を膝に抱き
深くため息をつくのは九条さんだ。
「元々馬鹿なのは仕方ないとして――とにかく薬を抜かないことにはお話にならない」
てことは
運転席で舌打ちするのが王様だ。
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