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「それを言うなら君はこの子を壊しかねない。自分でも分かってるだろう?」
負けじと九条さんが言い返す。
車は大きくカーブを描き
彼は僕の身体をしっかりと抱きとめた。
「だからって――3人一緒に山籠りなんてまっぴらごめんだ!」
八つ当たりのように
征司はひとつクラクションを鳴らす。
「同感だ」
それじゃどうなる?
「取り決めを――」
背に腹は代えられない。
ここで揉めている場合じゃないと
賢いお兄様方は踏んだんだ。
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