episode185 フェミニストと訳ありの生贄②

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「3日交代だ」 アクセルを吹かし 徐々にスピードを上げながら征司が言った。 「3日俺が見て、3日あんたが見る。俺が殺しかけたところであんたが生き返らせるんだ」 「それが一番いい方法だって?」 「いや。考えてる時間がないだけさ」 「仕方ないね」 それはまた 前例のない互いの譲歩――。 「隠れ家の場所を覚えたらあんたが運転して帰ってくれ。3日後にあんたが来たら同じように俺が運転して帰る」 つまり 逃げ出す車もない山奥に足止めし。 かわりばんこに 中毒患者の僕を見張る気だ。 「最初の3日間は何があっても――俺が力尽く捩じ伏せる」 征司は一際冷酷な声音で囁いた。
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