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「騙された……?」
「途中から違う薬にすり替えられていたのさ。あのクソ新聞記者が白状した」
やっぱり――。
「それじゃ僕が飲んでいたのは……」
精神薬なんかじゃない。
「おまえを言いなりにするために、もっと中毒性の強い薬を盛ったんだと」
つまり麻薬。
「凪がそう言ったんですか……?」
僕が見上げれば
「まあ、ちょっと手荒な手を使ったが……」
怒りにまかせて何をしたんだか。
一瞬、子供のように目を泳がせて口ごもり。
「とにかく、和樹」
仕切り直すように言った。
「――おまえは馬鹿だ」
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