episode185 フェミニストと訳ありの生贄②

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「交代なさったら?」 「……何?」 頬擦りして口づける。 「今すぐ九条さんと交代なさったら?」 心とは真逆の挑発。 それは天宮征司を 天宮征司たらしめるスイッチだと。 僕は踏んでいたのだけれど――。 「ッ……!」 憎らしい唇に 落とされたのは 花弁が触れ合うような 優しいキスだった。 「俺にもできるさ」 上唇をついばみながら 征司は甘く囁く。 「俺にも傷ついたおまえを癒せる」
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