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僕はいつにない量の薬を飲んでしまっていたし。
ただでさえ相当の痛手を負った後だった。
「あら?何かしらこれ?」
まさかこれ以上
酷いことが起こるなんて――。
「頼んでいた資料と違うわ」
考えたくもなかったんだ。
貴恵が封筒から取り出したのは
大判に焼かれた写真だった。
「おかしいですね。そんなはずは……」
凪が近づいて
貴恵の手元を覗き込むと。
「これ、あなたよね?」
言われて一気に
その顔が青ざめた。
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