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やられた――。
思った時には遅かった。
貴恵は眉をひそめ
次の写真に目を走らせると。
「キャッ!」
わざとらしく小さな悲鳴を上げて
手に持っていた写真の束を
「あ……!」
すべて
床に撒き散らしたんだ。
「何?この写真……」
「やだ……何これ……!」
野次馬が次から次へ
僕の恥ずかしい写真を拾い上げ。
それはもちろん最悪のタイミングで
お兄様たちの目にも触れることに――。
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