episode185 フェミニストと訳ありの生贄②

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たくさん 薬を飲んでおいて正解だった。 持ち堪えられないストレスに晒され 精神崩壊寸前で。 「和樹っ……!」 「和樹坊ちゃま……!」 僕に出来ることと言ったら――。 「ウッ……クッア……!」 都合良く泡を吹いて 己の恥ずかしい写真の上に 倒れ込むことぐらいだった。 「和樹!」 「和樹……しっかりしろ!!」 いっそこのまま 死んでしまえれば――。 思ったけれど。 「あら次のお薬が必要な時間なのかしら?」 すぐに前言撤回だ。 「お姉様……絶対に……許さないからな……」 憎き天敵が 霞んでゆく僕の目の前で 「アデュー、和樹」 可愛い子ぶって小さく手を振る。
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