episode185 フェミニストと訳ありの生贄②

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――聞こえる。 「本当に何も気づいてなかったと?」 「そういう君こそ。勘はいいはずだろ?」 「何が言いたい?」 「君と同じことだよ」 静かに言い争う 二人の男の声。 「僕らは見て見ぬフリを」 「いや、希望的観測だったのさ。閉じ込めておけばこれ以上酷いことにはならないと――」 「でも違った」 目を開けてもあたりは真っ暗だ。 夜中だから? それとも――目隠しだ。
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