青春の苦味

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ガキにはガキの理屈があると 誰しもが形は違えど 通ってきた道なのであろう。 引き返すことのできない一本道 俺もその他の他人も 線路を嫌々歩いていたさ 甘いものが好きか? 粋がる俺には 【甘いものはカッコ悪い】 煙たがれる青春の中にも そんな譲れないプライドがあった 「空の青さを誰よりも知っているのは俺達だろ!」 そんな綺麗言をいくつならべても 闇は暗くて孤独でしかなかった 大人に憧れていたワケじゃなく 大人になりたかったあの頃 吸えなかった煙草をぷかぷかふかしては 好きな音楽とアルコール 呑んだくれて騒ぐことだけが 生きがいとなにかを感じていた。
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