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「おぉチャーリー!」
男がタバコを灰皿に置くと、チャーリーと呼ばれた男性とバグした。
「相変わらず元気そうで」
チャーリーが言った。
「君も出所おめでとう、あんたの娘も喜んでたよ」
「ありがとうございます」
「それで、いつ仕事に戻れそうか?」
「今からでも」
「よし。まずは簡単な依頼からにしようか?」
「いえいえ、デカイことの方が歓迎です」
チャーリーが言うと、男は椅子に戻ってコーヒーを飲んだ。
「もうブタ箱には行くなよ」
「まさか、1度捕まったからには2度目は楽勝ですよ」
「経験を生かすとはそういうことだ」
オーナーはニコニコ会話を聞いていた。
「よしじゃあ、本題に入るか。
最近株価が急上昇してるミネル・ファクター社の株主を消してくれ」
「ブラック企業の?」
「知ってるな」
「それだけですか?」
「本社のセキュリティは万全だ。網膜認証のキーパックや防犯レーザーがはびこってる。オマケに監視カメラは毎回顔認証するため、部外者が侵入していたら直ぐに警報器が鳴る」
「八万」
「よし。じゃあ、今四万払う」
男が2本指立てると、裏からスーツの男が出てきてチャーリーに封筒を渡した。
「幸運を祈る」
男が言うと、チャーリーは店を出た。
「戻れ」
スーツの男はそれを聞くと裏にひっこんだ。
男はコーヒーを飲み終え、タバコをくわえる。
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