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2日後。
男はいつもの店、いつもの場所にてタバコを吸っていた。
「最近気分が悪いんですよ」
オーナーが呟いた。
「おう、どうした」
男はタバコを灰皿に置く。
「大麻やめてもらえます?」
「あぁ、すまない」
そう言ってまたタバコをくわえた。
すると、店にチャーリーが入ってきた。
早い足取りで男に近づくと、手に握られた拳銃を向けた。
「お前……、知ってたのか……」
チャーリーの拳銃が震える。
「デカイほうが歓迎といったのは誰だ」
男はタバコを灰皿に置き、腕を組んだ。
「……娘だ、株主がなぜ娘なんだ!」
「自分のガキの職くらい把握しとくんだな」
「ふざけんな!」
チャーリーは拳銃の撃鉄を上げた。
「撃て」
「……いい仲だったじゃないか……なんで」
「ポリ公に捕まる奴は不要だ。私も不道徳な人間だな」
「…………だからか」
「なにがだ」
「狙撃手をつけたな! 娘を殺したな!」
チャーリーは引き金の遊びを絞る。
「まさか、あいつ……」
「なんだよ! 殺しやがって!」
「私じゃない、……リムジンの野郎だ」
「あんたじゃねぇのかよ!」
チャーリーは醜い泣きっ面にシワをよせる。
男は立ち上がると、チャーリーの拳銃を掴む。
「すまなかった」
「……謝ってすむのか!」
「いや……」
男はチャーリーの握る拳銃を自分の頭に持ってくる。
オーナーはビビって逃げ出した。
「やりたいように殺れ」
「…………地獄で会おう」
店に銃声が響いた。
そのあとに、もう1回。
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