第1章  出会い

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ガイダンスも適当に受け、家に帰ろうと思っていると ゆずのが私の前にやってきた。 「蒼生、どのサークルに入る?」 そう言ってきたゆずのの手にはダイビングサークルの ビラが握られていた。 「特に決めてないけど、ダイビングサークルの  説明会はいくんでしょ?」 ばれた?と頭をかくゆずの。 バレバレだっつーのと思いながら ゆずのを見ると私を見てニヤニヤしていた。 私もそんなゆずのを見て笑った。 ダイビングサークルの説明会が行われる 教室に行ってみるともうそこにはたくさんの新入生がいた。 人気のサークルで上級生も100人近く所属しているらしい。 代表の斎藤先輩の説明が始まった。おそらく3年生だろう。 体格のいい男の先輩だった。 その傍らにもう1人、男の先輩がいた。 斎藤先輩に比べれば背が小さい人だったが、 筋肉質の程よく日焼けした肌で、顔は整っていた。 「ねえ、ゆずの。  あの人カッコイイね。」 「えー、蒼生ってああゆう人がいいんだぁー。  私はあっちの大谷先輩の方が好きだな!」 そういってゆずのは奥の方に座っている モデルのような顔立ちの男の人を見た。 どこで名前なんか聞いてくるんだろうと感心した。
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