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ガイダンスも適当に受け、家に帰ろうと思っていると
ゆずのが私の前にやってきた。
「蒼生、どのサークルに入る?」
そう言ってきたゆずのの手にはダイビングサークルの
ビラが握られていた。
「特に決めてないけど、ダイビングサークルの
説明会はいくんでしょ?」
ばれた?と頭をかくゆずの。
バレバレだっつーのと思いながら
ゆずのを見ると私を見てニヤニヤしていた。
私もそんなゆずのを見て笑った。
ダイビングサークルの説明会が行われる
教室に行ってみるともうそこにはたくさんの新入生がいた。
人気のサークルで上級生も100人近く所属しているらしい。
代表の斎藤先輩の説明が始まった。おそらく3年生だろう。
体格のいい男の先輩だった。
その傍らにもう1人、男の先輩がいた。
斎藤先輩に比べれば背が小さい人だったが、
筋肉質の程よく日焼けした肌で、顔は整っていた。
「ねえ、ゆずの。
あの人カッコイイね。」
「えー、蒼生ってああゆう人がいいんだぁー。
私はあっちの大谷先輩の方が好きだな!」
そういってゆずのは奥の方に座っている
モデルのような顔立ちの男の人を見た。
どこで名前なんか聞いてくるんだろうと感心した。
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