第3章

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さて、ドリルでもやるとするか。 勢いよくドリルを開けると、ため息がでる。 やはり書いてあるわけないよな…‥ ページは新品同様の白さで、 僕の心を折ろうとする。 先生からドリルに書き込むのはダメだと 言われていたから書かなかった。 理由は何度も計算を解くためだそうだ。 「これから、ドリルの40ページ近くを やるなんて大変だ~」 独り言のようにつぶやいて、ノートを開けて 机の中の鉛筆を取り出して、問題を解き始める。 1ページに30問近い問題数がある。 40×30=1200。つまり、1200問を 残り14時間で解かなければならないのだ。
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