第3章

3/6
前へ
/36ページ
次へ
最初にノートに問題の式を書き、 その後に答えを書く。 途中式が必要な所はドリルに書かれているので それに従う。 去年の夏に途中式を書かなくて先生に怒られた 事もあり、書くことにした。 問題を解いていくうちに、 すらすらと解けていくのを感じた。 これなら、夜遅くまでかからないな。 裏ボスともいえる計算ドリルを楽に倒せる と思った矢先に、ママの声が聞こえた。 「ユウちゃん、そろそろご飯の時間ですよ~ 早く来てね~」 もうこんな時間か。机の上の時計を見ると 6時30分を示していた。 ちょうどお腹が空いてきたところだ。 急いで部屋を出て手を洗いテーブルに向かった。 僕はテーブルの上に置いてある物を見て驚いた。 「ママ、なんで今日は鍋なの?」 そこには、大きな鍋が置かれていた。 「だってユウちゃんが食べたいって、 言ってたじゃない~」 確かに、一週間前に言ったけど、 今日でなくともいいじゃないか。 エスメラルダによる策略なのではないかと 思った。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加