第2章

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おでこの汗が頬に滴り、そして落ちていく。 やばい、明日提出なのにないなんてマズい。 確か、計算ドリルは夏休みに入って数日で 終わらせたはず。なのにランドセルにない。 エスメラルダの復讐なのではないかと、 疑ってしまう。エスメラルダっと叫びたい衝動 を抑えた。 冷静になろうと努めた。 まず、状況を整理しよう。 まず、家にノートはない。 文房具屋は5時に閉まるから、 早く買いに行かなければならない。 机に置いてある時計を見ると、 4時30分を指していた。 やばい、早くしないと店が閉まってしまう。 貯金箱から500円玉と100円玉と10円玉 を取り出して家を出る。 家のガレージに自転車を置いてあるので、 自転車に乗って文房具屋に向かった。 急がなきゃ、でないとお店が閉まってしまう。
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