第1章

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教室で幼馴染みのあかりを見つけた。 「蓮」 あかりは振り返って涙声で俺の名を呼ぶ。 「これ…」 あかりは教室の黒板を指す。 沢山のイラストや一言が書かれてる。 この教室も、部活で使った体育館も、寂しさを感じない。 それを感じない理由なんてあかりがいたから以外にない。 俺の側にはずっと、あかりがいたしあかりが好きだ。 けど、告白する勇気なんてなくて、結局俺は臆病なんだ。 「やっぱり寂しいか?」 こんな質問聞くまでもないだろう。 「違うよ。」 その間のない返答に少し驚いた。 「最悪の事、考えただけ。」 「何だそれ?」 「聞いてくれる?」 綺麗な髪を揺らして、俺を見る彼女が可愛くてすぐに頷いた。 「ずっと前から好きでした。付き合ってください。」 その言葉が予想外過ぎたがとても嬉しくて、頷いてから笑って答えた。 「俺も好きだ。」 あかりは嬉しそうに笑った。 今日俺は片思いにさよならした。
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