コーヒーと煙草、時々、煙。

なんで俺の家がバレたのか分からなかった。
気付けば彼女は俺の家に我が物顔のように居たのだから。

何度『出ていけ！』と言ったかはもう、覚えてはいない。
彼女は出ていかないどころか、何もしてこないのだ。
ただ、そこに居るだけ。
時々、ぼんやりと淋しそうな瞳は見せてくるものの、本当に何もしてこない。

何もしてこない相手に、もう何も言わなかった……いや、言えなかったが正しいのだろう。
何故なら俺は……

俺は、彼女を…………────