7人が本棚に入れています
本棚に追加
カランコロン
「…いらっしゃい」
マスターの声がジャズのかかる店内に響く。
決して広くはないけれど、年季のある椅子とテーブル、マスターとの距離が近いカウンター、そして、常に店内に広がる珈琲の香りと煙草の煙。
そこはまるで、大人の隠れ家のようだ。
そんな、ある種知る人ぞ知る喫茶店でマスターのお手伝いをやっているのがこの私。
たまたま入ったこの喫茶店で、マスターの珈琲とこの店の雰囲気に一目惚れし、働きたいと頼み込んだ。
私は基本頼まれた飲み物をお客様の元へ運んだり、軽い食べ物の調理を担当している。
やはり、珈琲はここのマスターがいれないと、美味しくないから。
さて、今日はどんなお客様が来店なさるのか、私も楽しみです。
***************
最初のコメントを投稿しよう!