初めてのバイク

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初めてのバイク 1984.春 高校を卒業して1か月バイトして貯めたお金で原付の免許を取り、バイクの購入を考え、雑誌を見ていると、当時、スズキワークスで世界チャンピオンだったフランコ・ウンチーニがレーサーRGB500Γの隣にRG50Γを並べて「僕のガンマと一緒だよ」と言うフレーズが書いてあり、それを見てビビッときてガンマを買うことを決定。 その頃、50ccバイクは,ホンダのMBX、ヤマハのRZ、カワサキのAR、そしてスズキのガンマと各メーカーとも力を入れていたので、迷うところだったが、先の雑誌のおかげで、すんなりと決まった。とは言っても、ほんとは、このガンマの50ccにしては贅沢過ぎるほどの装備に心惹かれたのである。まずなんと言っても角断面のアルミ・ダブルクレードルフレーム。実際50ccにここまで剛性は必要ないとは思うが・・・ 次にアンチノーズダイブ付きのフロントフオーク、ミニカウルまで付いて、お値段も高い。 パワーはクラス最高の7.2psを8000rpmで発生する2ストローク水冷単気筒、パワーリードバルブ方式だ。しかし、この時代50ccは、速度規制が厳しくなり始め60km規制がスタートしていたため、どのメーカーも新車はリミッターが付きメーターも60kmまでしかなかった。 でも、やはり90kmまで出るバイクに乗りたかったので、規制前の中古のガンマを探すと、なんと新車と変わらないかひょっとしたらそれより高い値段がついていた。だが、どうしても欲しいため、ローンを組んでレッドバロンで購入。  
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