第8章:最後に選ぶのは?

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目の前に有川くんはいた。 「有川くん……!」 「本当にキミは色んなことに巻き込まれる 僕もそれに慣れて来ちゃったじゃないか」 ぐいっと私を引っ張ってこっちにこさせると 有川くんは言った。 「ねぇ、おじさん こんなところで何してんの? 仕事したら?それとも警察いく?」 低く言う声は相手をびっくりさせるのに十分で 目の前にいた男の人は慌てて逃げて行った。 「はぁ……世話がやける」 「ごめんなさい」 いっつも有川くんに迷惑かけちゃうな……。 でも来てくれてよかった。
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