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だって有川くん、嫌だって言ってたから
ってまた考えちゃうのは
私ばっかり彼のこと、考えてる証拠だろうか。
ぎゅっと手に力を入れて
涙をこらえていると
「ねぇ、どうしたの君？」
近くにいた男の人が声をかけてきた。
「あ、すいませ……なんでもないです！」
顔を見られないようにうつむいていると
中を覗き込んで来て
「でも泣きそうな顔してるよ？」
私の隣に腰かけて来て肩を抱く。
ぞわっとした。
気持ち悪くて、立ち上がろうとした時
「やっぱりね、想像通りだ」
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