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おじ様こと、南条先生は雄の色気とムスクの匂いをムンムンとさせながら、椅子に足を組んで座り今回の課題について説明をした。
「ここ第2保健室でやってもらう課題は、保険の知識が必要なものだよ。大切な人を救うためや無いとは言いきれないものだから、覚えているといいね。グループの代表者が二人で、一人は傷病者で一人は胸骨圧迫と人口呼吸をしてもらうのでグループの中から選んでくれ」
胸骨圧迫と人口呼吸って、肌の密着が超絶に高いじゃんか。本当にするとしたら、その人とキスすることになるんじゃね?!マジで、まじか。
誰もが思う、人口呼吸=キスの法則じゃないか。よく少女漫画で見るわ、人口呼吸と口移しって妄想するよね。
おいおい、誰がするんだよ。俺はいいよ、ちょっとやってみたいと思うけど、やっぱり見てたほうが興奮するよね。生の男子高校生のぶちゅーと人口呼吸してるところ見たいもんな。
「あぁ、そういえば胸骨圧迫は少し危険だから、横に置いてある人形にしてくれ。あと、流石に抵抗あるかもしれないから、この人口呼吸器具のキューマスクを使用しても構わないから」
そういって、南条先生はスーツのポケットからキューマスクと横に置いてあるなんか妙に精巧な人形を指で指した。
なんだ、口と口で直接しないのか。面白くない。
いや、実際あっても抵抗はあるだろ。少しの気休め程度だろ、意外とこの先生は鬼畜かもしれない。
南条先生はいい笑顔で説明をして、椅子に座り直した。くそ、素晴らしいぐらいにツボを抑えるおじ様だ。
そして、誰でもいいから速く俺に人口呼吸をしているところを見せてくれ。
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