腐敗が止まらない…

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ガラガラと扉を引く音が聞こえて、担任の先生が入ってきた。健康サンダルに紺色のジャージを着た、なんとも言えない格好をした先生だった。よく見たら、腕の所にクマさんのアップリケをしてある、可愛い。 顔は気だるそうな甘いマスクで、寝癖なのか天パーなのかクシュッと纏めた髪をしている。顔面と服装の格差があり過ぎて違和感がありまくりだ。イケメンだと、そんな格好をしても見られるんだな、悔しいっ! 「皆さん、おはようございまーす。そして、入学おめでとうございまーす。えぇ、この度1年A組の担任になった山手です。えぇ、これから一年間宜しくお願いしまーす。うん、それじゃ早速、係とか委員とかきめてくれ」 ゆるい、喋りながらボリボリ尻かいてるわ、顔以外おっさん感が丸出しだし。イケメンの、このギャップはいらないっ! 委員会か…俺はもう最初から決めている、それは図書委員!当番制だし、ラクそうだし、ラクそうだし。 どんどんと決まっていく委員や係をボーッと見ていく。あれ、いつの間に、騎士(ナイト)君が保健委員になってんだけど。俺が体調悪くなったら、騎士(ナイト)君について来てもらって、大丈夫?って言われたい。心配そうに見つめられたら、それだけで元気になる気持ち的に。 保健室って、エロの定番だよね。 妄想している間に決まったらしい、学級委員長のもと図書委員の候補あがった。はいはい、俺なりたいでーす! 図書委員候補が俺しかいなくて即座に決まって、ホッとした。どうでもいいけど、学級委員長の字がとても綺麗だった。 その後、諸々の諸注意や流れなどを山手先生から聞いて、お昼の時間になった。腹減った。
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