腐敗が止まらない…

6/18
前へ
/25ページ
次へ
さすが金を持っているだけあって、この学園の食堂の料理は高級感があふれる味がする。うまいよ、このヒレ肉のステーキ。食堂に置くメニューかは、さておき美味だ。食堂の料理の美味しさに、思わず幸せを噛み締めてしまう、うまい。 騎士(ナイト)君の料理とは、これまた違う美味しさ。こっちはホッコリして、食堂のは堪能する感じ。 「今日の昼からの予定って何だっけ?」 「お昼からはー、部活紹介って言ってたよー」 「あー、そういえば部活紹介か。俺、先輩から誘われたんだった」 確か、テルはクッキング部だったけ?見た目、凄くサッカー部っぽいのに。爽やかな汗とか流してそうなのに、何故だ。運動神経も良くて、腹筋とかビキビキに割れた細マッチョなのに。 爽やかスポーツマン攻めかと思ったら、お菓子を可愛くラッピングしちゃう子だったよ。お前は、もしや受けか、受けなんだな。クッキング部の子達とキャッキャ言いながら、お菓子を作ってんのか。 余ったからってくれたクマさんのクッキーが、めっちゃ美味しくて忘れられない。 「テルは、そのままクッキング部に入るのか?」 「うん、そうそう。高校にもあるから良かったなと思うよ」 「村上君は部活入る予定なの?」 「あー、まぁな。」 俺ってよく文化部っぽいとか帰宅部だろと言われるけど違って、バレーやってたんだよね。しかも、小学3年から結構長い間。高校でもバレーしていこっかなぁと思ってるしな。こう見えても俺って、結構体育会系のなかでやってきたけど、心は文化部。テルみたいに汗まで爽やかな香りは出せる気がしない。 腐男子だけど、意外とアクティブな俺だよ。そこら辺の腐男子なんかに負けない筋肉量を誇ってるよ。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

79人が本棚に入れています
本棚に追加