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「良かったー、村上君と同じ部屋になれて!僕、どんな人と一緒に暮らすのかと思ってドキドキしたんだよねー!」
そんな事を言って、へにゃっと笑った騎士(ナイト)君。君の笑顔は、へにゃっがデフォルトなのか。ほんわかするぞ。モグモグと騎士(ナイト)君が、作ってくれた料理を有り難く食べている。うまい、なんだこれ、美味いぞ。男子高校生が作ったとは思えん。
家庭的な味の中に、うまく男の粗雑やエネルギッシュさを混ぜて、ご飯が進む味になっている。ご飯大盛り二杯食べてしまった。
「俺も山崎みたいに料理も出来て、うまく暮らしていけそうな奴と一緒で良かったよ。マジで、美味いんだけど。おかわり」
「本当にー?それなら良かったな!村上君って、いい意味で顔も普通っぽいし、持ち上がり組だからこの学園ことよく知ってそうだから安心したなー」
確かに顔の造作については普通だけど、よく雰囲気イケメンって言われるんだからな!普通の一歩前を行く俺だからなっ!
いい意味でって言ったら許されると思うなよ!
「山崎も持ち上がり組だろ?彼氏とかいる?」
「なんで彼女じゃなくて彼氏ってなるのかは、この学園じゃしょうがないけど、残念ながらいないよ。僕は女の子が好きだからね」
なんだそうなのか、イケメンの優しい彼氏がいるかと思ったのにな。いやそれとも、これから新しい恋が始まるのか、そうか。
「まあ、そんなことより、これからよろしくねー!」
「うん、宜しく」
ご飯を食べ終わったら、俺が後片付けをすることになった。流石に後片付けまでしてもらうのは、ちょっと気が引けるからご飯のお礼の片付け。
そのあと、荷物の整理を手伝おっかと言われたが、丁重にお断りをした。
BL本を寮に入れるのは、なんか気が引けたから携帯ので見て満足することにした。料理男子受けとかないかな。
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