79人が本棚に入れています
本棚に追加
腐敗が止まらない…
春の麗らかな……うんたらなんたらと、聞き慣れた始まりの挨拶が流れている今日は入学式。丁度いい温度で座っていると、凄く眠たくなる。
今は新入生代表の挨拶をしている所で、いかにも出来そうな雰囲気を出している眼鏡のクールビューティ君が挨拶をしている。
周りを見ても、男男男。当たり前なんだけど。
いい匂いがする、こんだけ男ばっかり集まったらむさい感じになると思うけど、美形効果か全然そんな感じがしない。むしろフローラルの香り。
入学式は何処でも座っていいとなっていたので、騎士(ナイト)君の隣に座っている。制服姿の騎士(ナイト)君も新一年生特有の初々しい感じで可愛い。
成長すると見越して、少し大きめのサイズで自然と萌え袖になっているのがあざとかわいい。
“次は、生徒会役員の皆様のご挨拶です。”
その司会の言葉と共に出てきた、人物達に大きな歓声と拍手が鳴り響いた。勿論、俺も叫びましたとも。
王道!ホモー!俺様は受けー!とか、歓声に紛れてしっかり叫びましたとも。あと右斜めの子が同じようなことを叫んでいたから、後で友達になると固く誓った。
騎士(ナイト)君は、慣れているのか周りに合わしてパチパチと拍手をしている。空気の読める、騎士(ナイト)君好きだよ。
生徒会役員は王道すぎたから、もう説明は省いちゃっていい?俺様、腹黒眼鏡、チャラ男、大型ワンコ、小悪魔双子と王道、まさに王道。
生徒会長が挨拶をして、王道過ぎて、ちょっと吹いた。ここまで舞台が整っているなんて、なんて完璧で王道なんだ!
王道王道言い過ぎて、王道がゲシュタルト崩壊しそう。
王道過ぎると、萌より先に面白さがきてダメだわ。誰かギャップをくれ、ギャップを。
最初のコメントを投稿しよう!