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栞が選んだのは、先程入ったのとは別のファッションビルにあるカフェだった。
最上階にあり、窓から街が一望できる。
また席がパーテーションで仕切られていて簡易な個室になっている。
エステラは人目など気にしていないようだが、それでも目隠しがあると無いのとでは気持ちが違うだろうと思い、ここにしたのだった。
「へえ、いい眺め。と言いたいところだけど、上から見る雑居ビル群ってあんまりきれいなものじゃないのよね」
はっきり言われて栞は少し落ち込んだ。
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