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ロッジがある場所はあまり日陰がなくて蒸し暑いけど
森にはいるとグッと涼しくなる
少し歩いてから三汰を背中から下ろして肩を並べて歩く
「くりりんさ川で何するの?お魚さん…食べるの…?」
三汰は生き物に対して敏感だ…
俺は違うと言って
「みんなと…感覚が違うから……ちょっと疲れただけ」
「感覚??みんなと違っていいんじゃないかなぁ~?」
三汰はぴょんぴょんと跳ねて前を行って落ちている石や葉っぱを拾っては
木々から差し込む太陽に当てた
「……」
「み~んな同じ感覚だったら好きになったり嫌いになったり出来ないよ?」
銀色の髪がキラキラと輝く
時折眩しくて目を細める
「そう……だね…」
「うん♪♪」
ニッコリ笑う三汰の笑顔はいつも眩しくて
真似したくて口元を上げようとするけど
上手く笑えないんだ
遠くの方で川の音が聞こえる…
「ここ蛍いるかなぁ?」
「ん…ここの川は少し流れが激しいから……どうだろう」
またぴょんぴょんと跳ねながら先を行く三汰を小走りで着いて行く
待って………
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