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※不快な表現有り※
「お前本当にウゼェんだよな!!」
「何?ヒーローにでもなるつもりかよ!」
「テメェさえ居なきゃ清々すんだよ!!」
何がどう言う理由で僕の存在が憎いのか
分からなかった…
傘の先端が突き刺したのはほんの一瞬だった……
痛いよりも熱くて苦しくて悔しくて悲しくて
色んな感情が溢れて痛かった
「ッ……ぼ、僕の何が気に喰わない!!言ってみろ!」
「あーあー…本当にウゼェ…死ね」
「その前に色々させろよ♪」
背中に真夏の暑さで温度が上がる 今じゃ使われていない焼却炉が焼け付く
さっきまで親友だった人間が僕を見下してニタァと笑っている
「僕は…君の事を本当に親友だと…」
「勝手にほざいてろ…オレはテメェみたいなガキに守られるタマじゃねぇし」
「………」
「まぁ~、テメェとつるんでれば女子が集ってくるからだけだな…あとは意味はない」
「何だ……僕がモテるからヤキモチか」
「テメェ!!!」
ガンッと焼却炉に強く後頭部を叩きつける
日差しの強さで右目から溢れる血が徐々に固まっていく
「おっと♪ここは便所じゃなかったっけ~」
「うわぁ~マジかよテメェ♪」
「ひょー」
生暖かい液体が制服を濡らす
僕はもう抵抗力を失ってソレすらも受け入れた
守る事ってなんだろうか??
誰かを信じるって何だろう?
親友だった人間は本当はそっち側だと裏切られた
今の気持ち
お前らに分かるか?
いや…もう…叫んだって
届かないし面倒くさい
抵抗さえも疲れた
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