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私がいたのは洞窟の一角、ほら穴のようなものだったみたいだ。
1歩外に出ると、洞窟なのにうっすらと明かりが漏れていた。
寒いから、と渡された毛布を羽織り、オズを追いかける。
「ここの水は少し濁ってるから、上流……ってかもう少し水がきれいなところに汲みに行くんだよ」
オズは優しく教えてくれた。
明るい鍾乳洞のなかで、色素の薄い髪や、黒と赤の瞳がはっきり見えて、何かを思い出しそうだったけど、頭が急に痛くなって、考えるのをやめた。
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