第2章 「……それだけは、教えたくない」
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「…きつかったか?」 坂を歩いていたから、辛そうにしていた私が、きついのだと勘違いしてしまったみたいだ。 私はその場にしゃがみこんでフーッと息を吐いた。 「…私、オズとどうやって出会ったの?オズはどうして私を助けてくれたの?」 本当は聞くつもりなんてなかった。 でも、私の無くしてしまった記憶に、絶対にオズは深く関わっている。 記憶が今の状況とダブって、視覚にラグを起こす。
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