『魔法学園』

第一話ーー魔法学園

かつて人類はこれ以上ない混乱に見舞われた。
世界に落ちてきた異形のもの達。動く粘液、二足歩行する豚、そして竜。まるで神話に出てくるようなその生物を世界はモンスターと呼んだ。

阿鼻叫喚に包まれる世界を救ったのは、『原初の魔法使い』と呼ばれる人である。
彼女が手に持つものを振るうとそれだけで豪炎が発生し、津波が起き、落雷が発生し、嵐が起こる。
しかしそれだけの力を持ちながらも一個人で世界中のモンスターと戦えるわけもない。

徐々に削られる人類。

ーーその時、新たなる魔法使いが現れた。
モンスターと同じく落ちてきた魔素と呼ばれる普通は目に見えない物質、それに適応した彼ら魔法使い。
次々に増えていく魔法使いのおかげでモンスターはいるものの世界は平穏を取り戻すことになる。