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ヤツは俺の目前で、スボンを半分ずり下ろした状態でコケるかの様に陰部をコーヒー内に突っ込んだのである。
しかも何故か、ヤツの肛門に数本のタバコが突き刺さっていた。
一体、何故――?
そう思った直後。
「ヒャッホーイ!」
ヤツは叫びながら跳躍し俺のテーブルへと落下する。
そして、その直後、ヤツの陰部が俺の顔に急降下し――。
俺の汚れなき唇に触れた。
チュッ――♪
そんな音と共に、俺は知った。
ファーストキスと言うモノを。
俺の初めてのキスは、生臭いコーヒーの味がした。
多分、俺はもう二度とキスする事はないだろう....。
こんな苦い経験をしてしまったのだから....。
――――――
(色々あったが、後悔はない....。)
そう....コーヒーとタバコ、あれは正しく黄金の組み合わせだろう。
私は静かに天井を見上げ。
不意に呟く。
「たばことコーヒーよ永遠なれ――」――と。
あの黄金の組み合わせは霞む事はあるまい。
例えそれが、薄暗いブタ箱の中であったとしても・・・・。
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