好きな香りと嫌いな香り

10/23
前へ
/23ページ
次へ
バンッ!!……バンッ!!……バンッ!!…… 射撃訓練場に響く発砲音 撃ち終わるとヘッドフォンを外す うん………調子良いな…… 撃った3発はそれぞれ的の腕・足・肩と被弾していた すると後ろから男の声が 「あれ?……調子悪い?……」 「………いや?……絶好調……」 振り返った先には同期の山城が腕組みしながら立っていた 「絶好調って…どこがだよ……頭と心臓の的、思いっきり外してるじゃん……」 「刑事が人を殺すかよ……当てるなら動きを封じれる部分だろ?……」 「ひぇ~っ……狙って撃ちわけてんの?……やっぱかなわねぇは首席には……」 「なんだろ……久しぶりに褒めて貰った気がする…」 「え?……どういう意味?……」 「知らなくていいよ……」 「なんだよ……まぁいいや……この後飲み行かねぇ?…ここ来てるって事は暇だろ?……」 「良く知ってるな……」 「お前とは付き合い長げぇし、唯一の同期だからな……」 工藤さんから呼び出し……あるか?…………まっ、いいか…… 「……いいよ…」 「やりぃっ!!……じゃあいつもの駅前でいいよな……」 「おう……」 「じゃ、外で待ってっから……撃ち終わったら来いよ~っ……」 「オッケ~……」 それから俺たちは訓練場の前で再集合し、駅前の居酒屋へと足を運んだ
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加