好きな香りと嫌いな香り

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どうにかこうにか本庁へと無事戻って来れた俺たち 車を停め、工藤の後に付いていく 「どこ行くんですか?……」 「資料庫……」 足取り早く進む工藤に迷いは全くない 俺はその後を付いていくだけだ 資料庫へと到着すると工藤は近くにあった机の上で自分の手帳に何か書き始めた そして書き終わるとそれを引きちぎり俺に手渡して来る 「この資料3分以内に持って来て……じゃなきゃ死刑……」 「俺、死ぬんですか?……」 「つべこべ言わずに行くっ!!……」 「へぇ~い……」 結局パシリ……まぁいつもの事か…… ………えーっと?…… 手渡された手帳の切れ端にはこう記されている ・被害者3人の過去の犯罪歴 ・現場地図のコピー ・犯行時間と行動範囲の時系列データ 死ねって言ってるな……これ…… 結局すべての資料を揃えたのは夕方6時を回った頃だった
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